令和5年11月11日(土)、12日(日)に北杜市小淵沢町で、東京農業大学関係者を中心に組織された実践総合農学会による「総合農学からみる農福連携の展開と社会実装」シンポジウムが開催されました(会場はハーベストテラス八ヶ岳)。
初日は、岩窪農場の畑で見学エクスカーションから始まり、農園主大塚代表が案内しました。
東京から移住し異業種からの農業参入、地域との連携、農福連携の取組などについて解説しました。
その後、門間学会長(東京農業大学名誉教授)、矢島東京農業大学副学長、山梨県農政部原田次長、北杜市上村市長が挨拶をし、開会しました。地域の生産者、福祉事業所、農の生涯教育のNPO、スマート農業の研究者、大学研究者、学生、行政など様々な立場から、農を通じ、共に歩む豊かな地域づくりの社会実装に向けた議論を深めるため、農福連携をテーマに事例報告が行われました。
山梨県農政部原田次長から行政現場としての現状についての報告、フードバレー協議会運営委員の株式会社ファーマンの井上さんからは農業現場の視点からの報告、NPO法人八峰会田中さんからは福祉現場からの視点で北杜市内の農福連携の現状について貴重な話題提供をしていただきました。
さらに、生涯教育やスマート連携技術などの報告もされた後、登壇者、フードバレー会員など参加者を交えたクロストークを繰り広げ、交流を図りました。
2日目は、学会員による研究発表や山梨県立農林高等学校など高校生によるワイン造りの発表が行われました。
北杜市フードバレー協議会では、農業と福祉の一層の連携を図り、お互いの課題を共有し、共に解決していけるよう取り組みを進めていきます。また、地域農業に関する多様な課題に取り組む大学や研究者の皆様との連携も推進していきたいと考えています。