「北杜農業体験会vol.2」を開催しました!

北杜市フードバレー協議会では、昨年9月市内の有機農家において「北杜農業体験会vol.1」を開催しました。

参加者の皆様からの好評により、今年も「北杜農業体験会vol.2」を岩窪農場・ハーベストテラス八ヶ岳にて10月28日に開催しました。

昨年のテーマは「有機農業」でしたが、今年のテーマは「多角経営の農業」。

北杜市内において水稲・野菜の複合かつ露地とハウスを含む有数の農地面積を持ち、本業は造園業、出身は東京都という異色の経歴を持つ農場経営者の案内で、体験会を実施しました。

ナビゲーターは小淵沢にて20年のキャリアを持つ、北杜市フードバレー協議会会長及び岩窪農場代表「大塚広夫」氏を筆頭に、フードバレー協議会副会長であり有機農業歴20年越えベテランの畑山農場代表「畑山貴宏」氏、有機農業のみに収まらず驚くほど多様な事業に取り組む㈱ファーマン代表「井上能孝」氏が務めました。

 

ナビゲーターの情報についてはこちらのリンクから

大塚さんのページ 畑山さんのページ 井上さんのページ

 

体験会の当日は晴天に恵まれ、首都圏を中心とする県外より、北杜市での新規就農や移住を希望・計画をしている13名が集まり、小淵沢の絶景に囲まれた圃場の見学や農作業体験を行いました。

 

午前の部

午前は大塚氏の案内のもと、岩窪農場の水稲、野菜、果物の圃場見学を行いました。

岩窪農場では、13ヘクタールの広大な面積の中で「トマト・甘長唐辛子」などの果菜類をはじめ、「白菜」などの葉菜類、お米や飼料用米、ハウスいちごといった様々な農産物を育てていました。

当日は、従業員がトマトの最後の収穫や、飼料用米(WCS)の収穫・ラッピング作業をしており、時期的にも珍しい光景と大塚氏の説明に参加者は聞き入っていました。

 

ハウス内の見学も行い、イチゴ栽培の経営やケールの育成など興味深いお話を伺いました。

多様な種類の作物の育成やハウス栽培を取り入れるなど、多角的な農業を実施していて、「農業であっても、従業員を雇うということは、時期に関わらず仕事が無ければならない。そのためにいろいろ試してみた」といったお話を伺いました。

 

 

昼食は岩窪農場隣接の「ハーベストテラス八ヶ岳」にて、ナビゲーターの野菜を使用した特製プレートを提供いただき、参加者とともに交流会を行いました。

昼食を食べながらの交流会では、ナビゲーターの3名がそれぞれテーブルに分かれ、参加者の移住や農業に興味を持ったきっかけ、これからどんな暮らしをしたいか、どんな農業をしたいかなどを参加者同士で楽しく語り合いました。

 

午後の部

午後の部は実際の農業を体験することを目的に活動を行いました。

農業と聞くとまず収穫を思い浮かべますが「農業は収穫だけではないよ(笑)」といった大塚氏の一声のもと、収穫を終えたキュウリの棚の撤去を体験しました。

棚についたネットを外し、パイプを分解するという簡単な作業ですが、ネットに絡んだ蔦があったり、パイプが固く接合してしまっていたりと普段まず行うことの無い作業に戸惑いながらも取り掛かりました。

片付けの次はピーマンや甘長唐辛子、白菜を収穫しました。実際に野菜の収穫するのが初めて、という参加者もいて、とても楽しそうに収穫作業を実施していました。中でもピーマンや甘長唐辛子は、収穫する実が葉や茎と同色でパッと見てもわからない、という面白い感想も聞けました。

体験へ参加した人は「白菜の収穫という貴重な経験ができた」「とれたて野菜を畑で食べることができてうれしかった」と歓声があがっていました。

 

農作業体験の後は、新規就農に関する勉強会を行いました。ナビゲーターから移住定住や農場経営、農福連携、有機農業などテーマ毎に、それぞれの実践を踏まえた経験談や新しく始める方へのアドバイスを話して頂きました。

また「北杜市農業振興課」の新規就農の担当より、新規就農に関する支援体制や実際に就農にあたってのルート、補助金の活用方法についての案内を参加者へ対して行いました。

続いて昨年度実施した「北杜農業体験会vol.1」の参加者であり、体験会後に北杜市にて就農することを決め、市内長坂町にある県立農業大学校で有機栽培を学ぶ柴田氏が登壇しました。今回参加している人から最も新規就農者として近い農業者の話を実際に聞き、昨年からの1年間の軌跡や農業大学校の話など大変参考になる実話を伺いました。

 

昨年に続き「北杜農業体験会vol.2」も盛況にて終了することができました。参加した皆様からも好評な意見を頂き、就農・移住への少しでもの参考になったと感じています。ご参加いただけました方や協力頂きました皆様ありがとうございました。

今後も北杜市フードバレー協議会では、北杜市の農業を盛り上げられるような活動や情報発信を行っていきます。