移住先として人気が高い北杜市では、豊かな自然環境の中、多くの方が新規就農し、活躍しています。
清らかな水、日照時間日本一、肥沃な土壌など農業に適した北杜の地で、新たに農業を志す皆さまが、実際に農作業を体験し、就農までのステップなどを学ぶことができる「有機農業体験会」を開催しました。
当日は、県内外から北杜市で有機農業により就農を希望している方が集まり、圃場の見学や、農作業体験を行いました。
ナビゲーターは、北杜市フードバレー協議会員であり、北杜市へ移住・就農し、20年のキャリアを持つ畑山貴宏氏(畑山農場代表)、井上能孝氏(株式会社ファーマン代表)が務めました。
午前の部
午前の部では、ナビゲーターの畑山氏の案内のもと、有機JAS取得圃場である畑山農場の見学を行いました。
ニンジンや大根、トマトが植えられた圃場や、トラクターなどの機械倉庫、集出荷場や育苗施設など畑山農場の各施設の見学を行いました。
畑山氏から有機農業を行う上での注意点や、効率的に出荷を行う施設づくりの創意工夫など、今後新規就農に向けて必要となる基礎知識から生産の効率化まで、多岐にわたる説明をいただきました。
昼食
昼食では、畑山農場で採れた新鮮な野菜や、在来品種である甲州トウモロコシを使ったタコスを作り、参加者とともに交流会を行いました。
午後の部
午後の部では、大根・ニンジンの間引きや畝間の除草といった農作業体験を参加者全員で行いました。当日は晴天に恵まれ、非常に暑い中ではありましたが、ナビゲーターの畑山氏や井上氏の指導のもと、農業の基本的な作業を体験しました。参加された先輩農家は「農業は地道な作業の連続であるが、とにかく良い作物を作れるようになることが大事」とのアドバイスをいただく中、参加者のみんなで一丸となり作業に取り組みました。
農作業体験の後は、就農のための勉強会を開催しました。新規就農し地域に定着し、活躍している先輩農家の実例や、県や市の支援体制について、座談会を行いました。
県中北農務事務所農業農村支援課の新規就農担当者より、支援の体制についての紹介や、実際に移住し就農された有機農家である田中千春氏の体験談、株式会社ファーマンにおいて農業を職業として就職している方の紹介等を交えながら、北杜市で就農した多様な実例を参加者の皆さんへお伝えしました。
北杜市フードバレー協議会では、農業の担い手確保に向け、これまでも様々な取組を行っています。今回は新たな取組として、第1回目となる「北杜農業体験会」を開催しました。
今後もこうした取り組みを積極的に行い、北杜市の農業を盛り上げていきます。