第2回「名水の里」米食味コンクールin北杜を開催しました。

令和4年11月19日、須玉ふれあい館において、北杜市フードバレー協議会主催による第2回「名水の里」米食味コンクールを開催しました。

本コンクールは、北杜市が日本一のおいしいお米の産地になることを目指し、水稲農家の米の食味に対する意識改革と栽培技術向上を目的に実施しています。

今回は、昨年実施した第1回大会(114検体)より大幅に申し込みが増え、北杜市外から183検体の応募がありました。

出品されたお米は、1次審査において㈱静岡製機社製「食味分析計」による食味スコアの測定及び㈱東洋ライス社製「トーヨー味度メーター」による味度値を測定し、得点順に上位24名を選出しました。

ーー一次審査を通過した24名の皆様ーー

 

コンクール当日は、1次審査を突破した24名の生産者による2次審査(官能試験)を実施しました。

コンクール当日に実施した官能審査では「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」で使用する炊飯器、同様の手順により炊飯を行いました。

炊飯にあたっては、北杜市の食生活改善推進員の皆様のご協力をいただき、スムーズに実施することができました。

(食生活改善推進員の皆様ありがとうございました)

ーー食生活改善推進員の皆様ーー

また、審査員には米・食味鑑定士協会にて認定された米・食味鑑定士やお米マイスターの資格を持つ、お米の専門家である5名に審査を行っていただきました。

ーー官能試験会場の様子ーー

24名の1次審査通過者による官能試験の結果は、次のとおりになります。

受賞者の皆様、おめでとうございます!

第2回コンクール受賞者の皆様

ーー第2回コンクール受賞者の皆様ーー

本コンクールから、受賞された方のお米の販売促進、ブランド化に繋がることを目的に使用することができる、入賞・特別賞・金賞それぞれのステッカーを作成し、お披露目も行いました。

また、本コンクールでは、一般部門の開催に併せ「未来の担い手部門」として、学校(小・中学校)や、子供が中心に活動を行う団体が作ったお米を対象としたコンクールを開催しました。

近年農業従事者の高齢化や担い手不足により、水稲を始めとする農業は存続の危機に直面しています。このため、子供たちが農業の楽しさを知り、未来の農業の担い手に繋がることを期待して実施しました。

本コンクールには、県内の小学生、中学生で構成する7団体から、子供たちが一生懸命作ったお米の出品がありました。

―-未来の担い手部門受賞者の皆様ーー

当日は米食味コンクールのほか、さまざまなイベントも実施しました。

大ホールにおいては、午前の部で、米・食味鑑定士協会 鈴木秀之 会長により「時代は変わる 米の生産販売戦略が変わる」の講演を、

午後の部では、有限会社沼南ファーム 橋本英介 代表により「生き残るための経営力」の講演をそれぞれいただきました。

ーー鈴木秀之氏による講演の様子ーー

ーー橋本英介氏による講演の様子ーー

それぞれお米の生産・販売について、産地や生産者として今後どうやって生き残っていくのかを熱弁いただきました。

調理室では、小学生・保育園年長児の親子を対象とした「おやこで学ぶ『お米の魅力!』講座」を実施しました。

北杜市と包括連携協定を締結している東洋ライス株式会社の谷口営業部長を講師にお招きし、「おいしいお米の炊き方」や「自分の好みにあったお米の選び方」などを講演いただきました。

また、土鍋や電気炊飯器を使用して、お米がどのようにして炊けるかを観察しました。

参加者からは、「毎日食べているお米のことを知れてためになった」、「お米の様子を観察するのが面白かった」などの声が挙げられました。

2階会議室では、午前に株式会社ミズホ 土壌医の若木克之氏より「Mリンシステムによる米作り 食味も収量も田植え前に勝負アリ!」、午後にバイオシードテクノロジーズ株式会社 広瀬陽一郎氏より「これからは、水を張らない水稲栽培が農家を救う!」といったミニ講演会を実施しました。

また会場の外では、水稲栽培に関係のある企業の皆様のブース出展を行いました。農業機械や資材、分析機器など幅広いメーカーの出展があり、総勢16社がブースを設置しました。

令和6年度北杜市において開催が予定されている「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」に向けて、更なる水稲技術の向上を目指し、今回出品された生産者の皆様には、来年の国際大会(新潟県津南町)への出品を、ぜひ検討いただきたいと思います。

本協議会においても、今後より一層地域の生産者の皆様と力を合わせて、おいしいお米の産地を目指す取り組みを実施していきます。

当日、生産者にお配りしました本コンクール考察を公表いたします。皆様ご自由にご覧下さい。

第2回北杜米食味コンクール考察